RxSwift

UITableViewのRxSwiftデータバインディング、CustomCellを使ったバインディング

概要

前回はUITableViewの基本形を紹介しました。

他の日本語での記事が検索に引っかかりにくいこともあります。
今回はより実務レベルにシフトしてCustomCellクラスを使ったデータバインディングのやり方について解説します。

開発環境について

Xcode: 10.1
Swift: 4.2
RxSwift: 4.4.0
RxCocoa: 4.4.0

(まだRxDataSourceを使う必要はありません)

storyboardの構成について

今回はカスタムセルを使うのですがxibファイルから生成するのではなくクラスを作成するだけです。
よってxibファイルを作成する必要はありません。
(xibファイルを使って連携する方法は次の記事ぐらいで紹介します)

なので、最初はカスタムはUITableViewCellクラスを作成する必要があります。

今回はそのクラスをCustomCellと命名します。

CustomCellのソースコードは次のようになります。

CustomCell

import UIKit

/// CustomCellのラベルに反映させるようにModelクラス
struct CustomCellModel {
    let name: String
    let email: String
}

class CustomCell: UITableViewCell {
    
    @IBOutlet weak var nameLabel: UILabel!
    @IBOutlet weak var emailLabel: UILabel!

    override func awakeFromNib() {
        super.awakeFromNib()
        // Initialization code
    }

    override func setSelected(_ selected: Bool, animated: Bool) {
        super.setSelected(selected, animated: animated)

        // Configure the view for the selected state
    }
}

また、storyboardの配置は次のようになります。
コツは先にUITableViewCellCustomCellと認識させ、nameLabelemailLabelをそれぞれ@IBOutletで接続させます。

f:id:qed805:20190217204036p:plain

custom_cell

storyboard嬢のUITableViewCellidentifierにはCustomCellと入力します。

f:id:qed805:20190217204208p:plain

custom_cell_2

基本的な準備は以上となります。

ソースコードについて

では次にVC側のソースコードの解説に入ります。

ViewController.swift

import UIKit
import RxCocoa
import RxSwift

class ViewController: UIViewController {
    
    @IBOutlet weak var tableView: UITableView!

    let data = Observable<[CustomCellModel]>.just([
        CustomCellModel(name: "山田花子", email: "hanako@gmail.com"),
        CustomCellModel(name: "田中太郎", email: "taro@gmail.com"),
        CustomCellModel(name: "石田真一", email: "shinichi@gmail.com")
        ])
    
    var disposeBag = DisposeBag()

    override func viewDidLoad() {
        super.viewDidLoad()
        
        data.bind(to: tableView.rx.items(cellIdentifier: "CustomCell", cellType: CustomCell.self)) { row, element, cell in
                // row: Int アイテムのインデックス
                // element: Item(CustomCellModel) アイテムのインスタンス
                // cell: CustomCell セルのインスタンス
                
                // ここでセルの中身を設定する
                cell.nameLabel.text = element.name
                cell.emailLabel.text = element.email
            }
            .disposed(by: disposeBag)
    }
}

このようになります。
これでXcodeでアプリを起動してみましょう。

f:id:qed805:20190217205102p:plain

custom_cell_3

このように表示されたら成功です。
ソースコードを見直してみると見事にRxSwiftのメリットであるdelegateを設定する必要がない利点が活かせているのではないでしょうか。
UITableViewDataSourceをVC でセットしていないのがコードの特徴です。

まとめ

前回の基本形と違う部分は

  • dataの型をObservable<[CustomCellModel]>にしている。
  • バインディング処理部分のcellTypeCustomCellを指定している。

これでxibファイルを使わないでUITableViewでカスタムセルを使用する方法が分かりました。
ここまで来るとRxSwiftを使ったUITableViewの設計方針が見えてきますね。

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都内で働くiOSアプリエンジニアのTamappeです。 当ブログではモバイルアプリの開発手法について紹介しています。メインはiOS、サブでFlutter, Android も対応できます。 執筆・講演のご相談は tamapppe@gmail.com までお問い合わせください。