こんにちは、Tamappeです。
今回の記事を執筆しているのは2月12日である。
りあクトを購入しました
今年はどこかのタイミングでWebフレームワークのReactを思い、1月末日ごろにBoothでりあクトを購入した。
購入してからしばらく経った後に、はてなブックマークで「りあクト」の売上についての記事がバズったらしくなんかリアルタイムだなと思った。
以前からReactを勉強する際には「りあクト」を購入したいなとは思っていた。そもそも、Flutterを学習する前はFlutter(クロスプラットフォーム)とReact(フロントエンド)のどちらに手を出そうか結構迷っていたからである。
ただし、当時はりあクト自体は技術書展でも売り切れだったので入手することができなかった。
そういった背景があり、Reactを購入するなら「りあクト」と朧げながら考えていたので、Boothで在庫があることを知りすぐに購入することに至った。
購入したのは電子版と紙の本両方である。
本業の息抜きにパラ読みをしたかったので紙の方がサラッと見る分には適していると思った。
そして、日時は経ち2月2週目ぐらいに本が届いた。本の到着まで1週間半かかった計算である。
すぐに開封せずにその週の週末時点で開封の儀を行った。
りあクトが売れた本当の理由
そして、3秒ぐらいパラ読みをして、なぜ「りあクト」がめちゃくちゃ売れたらしい理由がわかった。とても簡単なことだった。
答えは本の帯びに書いていた。
りあクトはReactの仕組みを教えるために現場の先輩と後輩との対話形式で書かれていたのだった。これは確かに売れるわと思った。
それはつまり、「ストーリー」というライティングテクニックが使われていたからである。
話は変わって昔会社の同僚から「技術記事にストーリーなんて必要ですか?」という興味深い質問をされたからである。僕は割と技術記事には前置きを書く癖があったからである。
これを質問してくるということは、同僚は技術記事にストーリーなんて(無駄な要素は)書かずに事実ベースのみを書いた方がいいと思っているからであろうと思う。その理由は技術記事にストーリーというのは盛り込むだけ邪魔だからという根本的な理由があるからだと思う。
これは確かに記事の内容によっては正しいこともある。
ちなみに僕の意見は専らできることならストーリーは盛り込んだ方がいいと思っている派である。
しかし全ての記事にストーリーが必要かというとそうではない。
例えば、何かしらの言語仕様だったりフレームワークといった公式ドキュメント、あるいはオフィシャルに発表する資料にはストーリーは絶対に含めてはいけない。
ストーリーが効果的に使える記事というのは、何か「伝えたいメッセージ」がある時に利用すると効果が抜群だと思っている。
ちなみにこの技術記事にストーリーを盛り込んでヒットした例にQiitaにJavaScriptの記事を投稿していた「無職やめ太郎」さんの例が挙げられる。
あの人は関西弁を巧みに使って面白おかしくJavaScriptを説明する記事を投稿し続けたことで人気が出たのである。
あと、関係ないように思われるかもしれないが去年ツイッターで爆発的に人気になった「100日で退職する40歳さん」の4コマ漫画も同じパターンだろう。
漫画自体が既にストーリーなのでこれは言わずもがなである。
というわけで、実は誰かに『メッセージ』を伝えたい時にはストーリー形式で説明するのが一番読まれやすいのである。
ストーリーはなぜ読まれるのか
それでは、なぜストーリーを盛り込むと記事が読まれやすくなるのか。
理由は3つほどある。
1つ目はストーリーそのものが一つの『コンテンツ』だからである。ストーリーは読者に読まれることによってコンテンツとして消費される。コンテキスト(文の流れ)があるからである。
2つ目は会話形式にすると初心者ユーザーだけでなく上級者ユーザーも読者のターゲットに入れることができる。
技術記事の場合のストーリーのテクニックとしては、だいたい経験年数2~3年目の先輩(上級者ユーザー)が後輩(初心者ユーザー)に向かって対話するケースが多い。ちょうど、教師と生徒の関係に似ている。
物語になるとベテランサイドとしての読み物としても楽しめるし、初心者サイドとしても分からないながら後輩視点で追体験ができる点で楽しめる。
対話形式なので変に上から目線といったマウンティングみたいな文体にならないので、双方イラッとすることが少なくなる。
3つ目は単純に文章を面白くすることができる。つまらない文章よりかは面白い文章の方が読むためのハードルが下がる。
このようにストーリーというのはうまく使うと役に立つ場合が結構多い。
ちなみに今回は技術記事に絞った場合のストーリーの持つ効果の説明でしたが、実はストーリーテリングはライティングとしての一つのテクニックとして有名だ。
それでは、バイバイ。
(今回はです・ます口調ではなく敢えて断定口調で記事を執筆しました)
ストーリテリングでお勧めの本の紹介
今回、紹介したストーリーテリングについて学習したい場合は次の本がお勧めです。